スーツ生地はこの2種類の織り方でできている。織りの特長から考える生地の選び方

こんにちは!お洋服ブロガーのYuukiです。

オーダースーツを作る時の楽しみと言えば「生地選び」

数百枚を超えるバンチブックの中から、これだ!というお気に入りを見つけた時はテンション上がりますよね!

ですが、選択肢が多すぎてどれにしたらいいか決められない・・・という時もあるのではないでしょうか。

そんな時「生地の織り」を見分けられると、選択肢をスムーズに絞る事ができますよ!

 

そこで今回は簡単に見分けができる2つの織り方について解説していきます。

これさえ知っておけば、織りで生地の特長を把握しやすくなり、さらに選んだ生地に合うシャツ・ネクタイも選べるようになりますよ^^

 

織物はどんなものでも3つの基本形から作られています

スーツ生地に限らず、織物はどんなものでも3つの基本形から作られています。

  1. 平織り(ひらおり)
  2. 綾織り(あやおり)
  3. 朱子織り(しゅすおり)

 

3つめの朱子織りは裏地やネクタイ生地で使われる事が多い為、ほとんどのスーツ生地は「平織り」と「綾織り」この2種類の織り方さえ覚えていれば、見分けやすくなります。

織り方の違いで生地のツヤ感が変わったり、通気性が良くなるなどの違いが出るからです。

それでは、平織りと綾織りがどんな織り方なのか?解説していきますね。

 

1.平織りについて

織物はタテ糸(上下方向の糸)とヨコ糸(左右方向の糸)を、交互に交差して織り上げます。

平織りはタテ糸・ヨコ糸ともに1本ずつ交互に交差して織り上がっており、最も単純で基本的なものです。

しっかりとした組織でとても丈夫、摩擦にも強いです。

タテ糸とヨコ糸の交差が多い平織りは、糸がとなりの糸から離れようとする為、隙間が多く薄地の織物になります。通気性が良い生地感となる為、特に夏向けの生地に使用されます。

 

①平織り生地の主な特長

  • 通気性が良い
  • 丈夫で生地の安定性が高い
  • 生地表面にツヤがあまりなく、マットな表情
  • ざらつき感やシャリ感(固い感じ)がある

といった特長を持っています。

 

平織りはマットな表情を持っている為、単品使いのジャケットやトラウザーズとしても使いやすいです。

ざらつき感があり(生地表面が凸凹している)、生地の肌離れが良く夏場着ていても快適。通気性が良いので、熱や湿気を逃がしやすく、暑がりな方に特にオススメです。

生地の安定性が高いのでシワになりにくく、高い復元力もあります。その為出張や旅行にも重宝する生地です。

 

②平織りの見分け方

生地の織り目は左右対称。これは裏側から見ても同様ですので、見分けやすいと思います。

また生地に凸凹感があり、手触りはざらつき感やシャリ感がある点も見分けるポイントです。

 

③平織り生地に合うシャツ・ネクタイ

平織り生地にはツヤ感の少ない生地のシャツや、織りの表情があるネクタイが相性良いです。

シャツ:

  • オックスフォード
  • リネンシャツ
  • シャンブレー(平織りのデニム)
  • ジーロインクレーゼ(からみ織り、鹿の子ポロシャツのようなメッシュ生地)

ネクタイ:

  • ジャカードタイ(複雑な織りのネクタイ)
  • ニットタイ
  • ウール、リネンやデニムのネクタイ
  • マダープリントタイ(光沢感を抑え起毛感を出したプリントタイ)

  

2.綾織りについて

綾織りは生地表面に「綾目(あやめ)」と呼ばれる、斜めの筋が走って見えるのが特長です。

タテ糸が2本もしくは3本のヨコ糸の上を通過した後、1本のヨコ糸の下を通過することを繰り返して織られています。

綾織りはタテ糸とヨコ糸の交差回数が少ない為、隣り合う複数の糸が接近しようとするので隙間の少ない厚手の織物を作る事ができます。主に秋冬向けの生地に使用されます。

平織りと比べると摩擦に弱く強度に欠けますが、柔らかい生地感で肌触りが滑らか。また生地表面にはキレイなツヤが出ます。

 

①綾織り生地の主な特長

  • 地合いが密で厚手の生地を織る事ができる
  • 柔らかい生地感で伸縮性に優れる
  • 生地表面にツヤがある
  • 肌触りが滑らか

といった特長を持っています。

 

ツヤがあり美しい光沢感を持つ生地ですので、ビジネスや冠婚のフォーマルウェアに使用しやすい生地です。

スーツはもちろん、ディナージャケット(タキシード)にも向いています。その反面、平織りと比べると単品使いには不向きなタイプです(合わせるお洋服の生地感を選ぶ為)

ノーネクタイのスタイルは、綾織り生地のエレガントな雰囲気を損なうのでオススメはしません。きっちりタイドアップで着用するスタイルに使いましょう。

 

生地は柔らかく、肌のタッチも優しいので着心地はとても良いです。シワが入りやすい生地感なのですが、その分抜けやすいという良さも持っています。アイロンのスチームを当てるだけでシワを伸ばせるので、お手入れがしやすいです。

地合いが密な為、通気性は平織りほどよくありません。逆に空気を溜め込んでくれるので保温性があり、秋冬の方が快適に着用できます。

 

②綾織りの見分け方

綾織りは綾目を見れば見分けがつきます。尚、裏返すと綾目が逆向きになっているので裏面も確認してみましょう。

生地にツヤがあり、滑らかな肌触りである点も見分けるポイントです。

 

見やすいように綾目が大きい生地も載せておきますね。

 

③綾織り生地に合うシャツ・ネクタイ

綾織り生地には薄手でツヤ感のある生地のシャツや、表面がつるっとしたネクタイが相性良いです。

シャツ:

  • ポプリン(ブロード)
  • ツイル
  • ロイヤルオックスフォード
  • 高番手の糸で織られた生地のシャツ(例:120~200番手)

ネクタイ:

  • ソリッドタイ
  • サテンタイ
  • プリントタイ(光沢があり、つるっとした生地に柄がプリント)

 

2つの織りを見分けて、それに合わせたシャツ・ネクタイを選ぼう

平織りと綾織りの違いはご理解頂けたでしょうか?

世の中には本当にたくさんの生地がありますが、そのほとんどがこの2つの織りのどちらかです。

コーディネートは色柄とサイズ感だけで合わせるのではなく、生地感を合わせる事も上達のコツです^^

今までも注意されてきたかと思いますが、この記事を読んでさらにレベルアップしてもらえたら嬉しいです!

 

織りの違いを覚えたら、次はオーダーの楽しみ「生地選び」生地情報の見方を知ってみようを読んで生地を選ぶ時に何を見ればいいか?チェックしてみましょう。

 

今日もROAD OF STYLEブログをお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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