カジュアルブレザーをオーダーで作る時のオススメ生地3選

こんにちは!お洋服ブロガーのYuukiです。

昨日はブレザーが幅広いスタイリングに使えるスポーツジャケットだとご紹介しました。

フランスやアメリカ、英国等、いろんな国のスタイルに対応できるところがブレザーの良さです。

 

ブレザーでカジュアルな着こなしをする上で、ポイントとなる要素を4つご紹介したのですが、ブレザーの印象を最も左右するのはやはり生地選びとなってきます。

「カジュアル使いしやすい生地感を選ぶ」ことがポイントの1つなのですが、具体的にどんな生地感がいいの?という疑問をお持ちになられた方もおられるかと思います。

 

そこで今回は、オーダーの生地見本を事例に、カジュアルブレザーに使いやすい生地について紹介していきますね!

今回の記事を読むことで、ブレザーに使いやすい生地の選び方はもちろんですが、生地自体の事もより深く知って頂けると幸いです^^

 

オススメ①仕立て映えしやすい4PLY(フォープライ)トロピカル

こちらはヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)の平織りウール生地。ブログでご紹介したブレザーで使用している生地です。

「4PLY TROPICAL(フォープライ・トロピカル)」というクオリティーです。

 

カジュアルブレザーに使いやすい理由は以下の3つです。

  1. 生地の織り目がハッキリ表れており、カジュアル感がある
  2. 丈夫な生地感でアクティブな着用にも耐えられる
  3. 真夏と真冬以外、ほぼオールシーズン着用できる

 

4PLYというのは「糸を4本撚(よ)り合わせて1本の糸にしている」という意味です。

通常生地を作る時は、単糸と双糸を使って織っていきます。

  • 単糸:1本の糸
  • 双糸:2本の単糸を撚り合わせて1本の糸にしたもの(2PLY)

 

ちなみに糸を撚り合わせるメリットは、

  • 糸の耐久性が上がり、型崩れしにくくなる
  • シワになりにくい&復元しやすい生地が作れる
  • 仕立て映えしやすい生地が作れる

といったメリットが得られます。

実際ほとんどの生地はタテ糸(上下方向の糸)には双糸を使い、ヨコ糸(左右方向の糸)は単糸 or 双糸を使い分けて織られています。洋服の構造上、タテ方向には強い負荷がかかりやすいので双糸を使うわけです。

 

で、4PLYはと言うと・・・

これは何と「双糸と双糸を撚り合わせて1本の糸」にしています。非常に太くて丈夫な1本の糸になっているんですね。

その糸をタテ糸・ヨコ糸両方に使う事で、非常に仕立て映えしやすい生地に仕上げているのです!1本1本の糸が太いので織り目もハッキリ表れ、カジュアル感が出るんですよ~

着用時期も選ばないので、初めてのカジュアルブレザーに一番オススメの生地です!

 

オススメ②起毛感が秋冬らしいファンシーメッシュ

こちらもVBCの平織りウール生地。

2019AWの新作クオリティー「FANCY MESH JACKETING(ファンシーメッシュジャケッティング)」です。長いので以後「ファッシュ」と表記します。

 

カジュアルブレザーに使いやすい理由は以下の3つです。

  1. 生地表面が起毛しており、秋冬らしい雰囲気を楽しめる
  2. 複数のネイビーが混じっており、発色に深みがある
  3. 非常にシワに強い

 

ファッシュは「ホップサック」というカジュアルジャケット生地の仲間です。

ビールの原料となるホップを入れる袋から「ホップサック」の名が付けられた平織りツイードの1種。織り目が粗く、ラフな表情が特長的な生地です。

VBCではサマージャケット生地として大変人気があるもので、それの秋冬ver.といったところです。

 

ファッシュはいわば起毛ホップサック。

そして、さらに「ブークレ」という羊みたいにクルクルとカールした糸も混じっており、それで独特の起毛感ある表情に仕上がっているのです。

ブークレは近年のファッショナブルなジャケット生地に多く採用されている糸で、特に秋冬ジャケット生地に多く見られます。

その糸をホップサック生地に落とし込んだという発想が、さすがVBCです。

 

ちなみにファッシュは強撚糸(きょうねんし)という固い糸で織られている為、非常にシワに強いのが特長です。

これはピーン!と張り詰めたギターの弦のような糸です。

弾いてもちょっと振動して止まりますよね?それぐらい固い糸を使うことで、シワになりにくい生地感に仕上がっています。

ゴルフ用のブレザーや、旅行用のブレザーとしても使いやすいですよ^^

 

オススメ③クラシックはやはり王道のフランネル

最後は王道のフランネル生地。英国フランネルの代名詞、フォックスブラザーズ(FOX BROTHERS)です。

「CLASSIC FLANNEL(クラシックフランネル)」のネイビー無地です。

 

カジュアルブレザーに使いやすい理由は以下の3つです。

  1. 温もりを感じさせる表情がカジュアルにもマッチさせやすい
  2. 柔らかい生地感で軽い着心地が得られる
  3. カチっとし過ぎない、リラックスした雰囲気を持っている

 

フランネルは生地表面が起毛しており、ふっくらとした表情が特長です。

上品なネイビー無地なのに、スーツ生地のようなカチっとした雰囲気ではなく、どこか柔らかな雰囲気が醸し出されています。

この独特な雰囲気がカジュアルにもマッチさせやすい要因でしょう。

 

ちなみにフランネルも平織りの1種です(※綾織りのフランネルもあります)

紡毛(ぼうもう)という起毛した糸で織り、縮絨(しゅくじゅう)という仕上げ加工により、ふんわり柔らかな手触り・生地感に仕上げています。

ざっくり言うと水やせっけんで洗いながら、糸の間を水が通ることによって、紡がれて中に撚り込んでいるウブ毛を表面に立てるという作業です。この作業をする前のフランネルは、ゴワゴワして毛羽立っているんだそうです。

こうした仕上げ加工を施す事で、羊毛の自然な起毛がなされ、リラックスした雰囲気を出してくれているのです。

 

クラシックな装いは自然であること。

人の身体を素直になぞったナチュラルなスタイル。それを表現するためには、天然素材が一番適しています。

4PLYやファッシュではなく、フランネルがクラシックなのは自然だからだと思います。だからフォックスブラザーズはずっと愛されている、そう思います。

 

カジュアルでブレザーを着る

今回は専門的な話が多くなりましたが、何か心に残ったことはありましたか?

 

同じようなネイビー無地でも、使っている糸の種類や加工の違い等によって、いろんな表情を出してくれます。

だからカジュアルでブレザーを着るなら、僕は自分の感性で「これイイ!」と思った生地で作っていいと思います。特にファッシュなんかはブレザーに仕立てよう!って考える人、かなり少ないと思います(笑)

だからこそ自分のブレザーが出来上がった時、めちゃくちゃテンション上がるんですよね。それが「お洋服が持つ人生を前向きに変える魔法の力」ですからね^^

 

今回の記事が少しでも参考になると嬉しいです。

ブレザーのカジュアルな着こなし入門編!12の合わせやすいトップス&ボトムス紹介という記事も読んで頂くと、ブレザーの良さをもっと知って頂けますよ!

 

今日もROAD OF STYLEブログをお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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