
こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。
父が永眠した日からちょうど1か月が経ちました。毎朝、祭壇にお線香をあげたり、お供え物のお膳を用意しています。
その傍ら、役所関係の手続きや保険・相続等の手続きをほとんど終え、次はお墓をどうしようか?というところ。
こうして振り返るとあっという間の1か月でした。
さて、こうしたライフイベントがあったので、喪服の仕立てを検討しております。
これから法事等で着る機会が出てきますし、必要な時に毎回レンタルするのも大変ですしね(汗)
という事で今回は備忘録も兼ねて、喪服の仕立てについて書いていきます。
喪服の仕立てについて
一般的に冠婚葬祭はブラックスーツが1着あればいい。
と言われていますが・・・
結婚等の「よろこびごと(慶事)」と、葬儀等の「かなしみごと(弔事)」に着ていく服装は、
どう考えても一緒にしてはいけません^^;
まあ大企業や公的組織等の慶事・弔事でない限り、指摘を受ける事はあまりないと思いますが・・・
慶事ではお祝いする相手への礼儀。弔事では哀しみの心を表すことが求められます。
慶事用と弔事用をそれぞれ揃えておくのが社会人の常識でしょう。

弔事用は「お通夜、告別式、三回忌などの法事」で着用します。
お通夜はダークスーツでも可ですが、正式な葬儀となる告別式には喪服が必要です。
ですから弔事用は喪服を揃えるほうが良いでしょう。
それでは喪服の仕立てについて書いていきますね。
①喪服の仕立てに選んだ生地

今回選んだのは漆黒のタキシードクロス。児玉毛織の定番生地です。
喪服に使う生地は「ツヤ感がないマットな漆黒」を選ぶようにしましょう。

素材はウール100%、1m辺りの重量350~390gmsとしっかりとした生地。
インナーが透けない生地感であること、長時間座ってもシワになりにくいことを重視しました。

白いハンカチを当てていますが全く透けていません。しかし春夏用の薄い生地だと・・・

タテ縞っぽい感じで、うっすらと白色が透けてしまいます。

僕はインナーが透けるのは抵抗があるので、この生地はないなぁと思いました^^;
ちなみにタキシードクロスは朱子織。
ディナージャケット(タキシード)用と思うかもですが、礼服にも使える生地ですよ。
ツヤ感があればモーニングコートやディナージャケットに。ツヤ感がないマットな生地感であれば弔事用にも使えます。

これはスーツ用と礼服用の比較です。
イメージはリクルートスーツの黒と、喪服の黒といったところ。
同じ黒色でも「色の深さ」がこんなに違うんですね。
明るい黒は葬儀会場で浮いてしまうので、礼服用の生地を選ぶようにしましょう。
補足:児玉毛織について
高級フォーマルのトップメーカーとして、礼服地を製造している児玉毛織。
「終始一貫して価値ある高級服地の創造に努力すること」を企業理念に、高級服地に取り組んでいます。
1917年創業と長い伝統の技術に支えられつつ、先端技術を使った新しい素材の開発にも注力。
ほこりのつきにくいタキシードクロス、シワになりにくいモヘアバラシア、究極の黒を追求したウルトラブラック等の製品を開発しています。
これらの生地はとても仕立て映えが良く、テーラーや海外のラグジュアリーブランドにも高く評価されていますよ。
②喪服用に選んだボタンと裏地

ボタンはナットボタンを選びました。
ウォールナットという家具等にも使われる木のボタンですね。
本水牛も良いのですが、ナットのほうが生地に馴染んで見えました。
弔事では光りものは避ける必要があるので、貝ボタンや七宝ボタン、メタルボタンは使えません。殺生を連想させる革ボタンも控えましょう。

裏地はポリエステルの黒無地。
「え?キュプラじゃないの?」と思う人もいるかもですが、光沢が強いので弔事用にはオススメしかねます。
ポリエステルのほうが光沢が控えめで、表地のマットな生地感と合いやすいです。
「裏地はキュプラが良い」という意見は別に間違いではないです。
かと言って、すべての生地や用途に対してベストというワケでもないんです。
③喪服なので「ノーベント」に
フォーマルウェアで重要なのは「ノーベント」
つまりジャケットの後ろ裾に切れ込みを入れないという事です。
ヒップ丈の礼装用ジャケットはノーベントが基本ですので、葬祭に着用する喪服はノーベントが望ましいでしょう。
それでは出来上がったらご報告します!
以上、喪服の仕立てについてのメモでした。
今までは喪服を着る機会がなかったのですが、突然必要になるタイミングが来るのが人生。
僕は父の永眠がキッカケとなりました。
社会人として相応しい振る舞いをする為に。
慶事用と弔事用をそれぞれ揃えておくようにしましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
コメント