お葬式やお通夜の服装に。喪服の選び方・作る時のポイント解説

こんにちは!お洋服ブロガーのYuukiです。

喪服って滅多に着る事も買う事もないので、どういうものを選べばいいか迷いませんか?

なんとなく真っ黒のスーツを選べばいいという点はご存知だと思いますが、どんな生地ならいいの?ディティールは?と疑問がたくさん浮かぶ方も多いと思います。

 

そんなイメージしづらい喪服ですが、実は簡単なポイントを抑えておけば、他は普段着ているスーツと変わらないディティールで大丈夫なんです。

そこで今回は実際に僕が仕立てた喪服を事例に、お葬式やお通夜に着ていく喪服について解説していきますね。

 

初めに:喪服を着ていく場面の想定

今回ご紹介する喪服は、以下のような弔事の場面で着用する事を想定したものです。

  • 親族の葬儀を行う時
  • 初七日(しょなのか)、四十九日、一周忌等の法要
  • お墓に納骨しに行く時
  • お通夜、お葬式(告別式)に参列する時

 

出典:喪主や遺族はどんな服装をすればいいの? 喪服を持ってない場合は? | お葬式ガイド/喪主ガイド

尚、親族の葬儀で喪主を務める場合は、モーニングコート(上の写真:正式礼装の洋装)が望ましいです。

ただ親族や親戚、故人と親しかった友人のみで小規模に行う家族葬であれば、喪主を務める方が喪服(上の写真:準礼装)でも差し支えはありません。

僕も父の葬儀で喪主を務めましたが、モーニングコートではなく喪服を着用しました。

近年は核家族化の進行に伴い、家族葬での葬儀が増えており、喪主も喪服を着用するのが一般的になっています。

 

今回僕が仕立てた喪服のご紹介

こちらが今回オーダーで仕立てた喪服です。

ご参考に身長173cm、体重55kgの痩せ体型です。既製品ではサイズが合わない為、スーツはオーダーする事が多いです。

着こなしに関しては詳しく言及しませんが、弔事の際はネクタイにディンプルを入れてはいけない点をお忘れずに^^

 

写真の通り、ツヤ感がないマットな漆黒です。

※次以降の写真は見やくする為に「明るく調整」しています。

 

ジャケットはシングル3つボタン段返りです。

イスに座る時以外はボタンを留めたままなので、その状態で形がキレイに見えるように作りました。

トラウザーズは自然なテーパード。細くもなく太くもないシルエットです。

 

側面と背面を見てお気付きになったと思いますが、ジャケットは「ノーベント」です。

ヒップ丈の礼装用ジャケット(喪服、ディナージャケット)には原則的にベントを入れません。

喪服は弔事の場面のみで着用するので、この原則にきちんと則りました。

 

喪服を選ぶ・作る時に抑えたい3つのポイント

それでは喪服を選ぶ・作る時のポイントについて解説していきますね。

中でも次から紹介する3つのポイントが重要です。

 

ポイント①ジャケットはノーベント

ノーベントにする際は、腰囲(裾周り)の寸法が重要です。

なぜなら、腰囲が合っていないとジャケットの見映えが悪くなってしまうからです。

腰囲が余ると裾がぐにゃぐにゃに、逆に不足すると裾の前側がガバッと開いてしまいます・・・。

 

出典:お葬式やお通夜の服装~スーツやコートNGポイント | 【公式】スーツスタイルMARUTOMI 本店サイト/紳士服のオンラインショップ

これは腰囲が不足している場合の極端な例です。

多少のシワは問題ないですが、あまりにもひどいと場に相応しいとは言えませんよね。

お葬式は行うより参列する機会の方が多いので、相手の方に不快な印象を与えないよう意識しておきましょう。

 

ポイント②トラウザーズはシングル裾

シングル裾は本来フォーマルウェア等の、ドレッシーなトラウザーズのスタイルとされています。

ですので喪服のトラウザーズはシングル裾、モーニングカットにするのも大丈夫です。

ダブル裾はカジュアルな印象もある為、喪服には適していません。

又、不幸がダブる(重なる)とか繰り返すとして忌み嫌う見方もあるようです。実際聞いた事はないですが^^;

 

ポイント③生地はツヤ感がないマットな漆黒

※この写真は明るさ調整なし。

一般的に冠婚葬祭はブラックスーツと言われていますが、これをそのまま鵜呑みにしない方が良いです。

冠婚は結婚等の「よろこびごと(慶事)」ですから、華やかなブラックスーツ。

葬祭は葬儀に関した「かなしみごと(弔事)」ですので、哀しみの心を表すことが第一です。したがって華美なものは避けなければなりません。

そうした観点から、喪服の生地はツヤ感がないマットな漆黒を選ぶ必要があります。

 

上の写真は喪服用の黒と、スーツ用の黒(手でつまんでる方)の比較です。

喪服用の黒はツヤ感がなく、非常に深い漆黒です。

それに対してスーツ用の黒は生地にツヤ感があったり、漆黒と比べると黒色の深みが足りません。

どちらかと言えば慶事用のブラックスーツや、ディナージャケット(タキシード)に適しています。

 

ご参考に僕が選んだ生地は、高級フォーマルの礼服地を製造している児玉毛織のものです。

既製品に使われている事も多いですし、全国区で展開しているオーダースーツSADA等のテーラーで注文可能です。

※参考:ブランド一覧 | オーダースーツSADAは19,800円~ | 東京・大阪・福岡

 

その他のポイント

ジャケットの襟はノッチドラペルにしました。

ピークドラペルでも大丈夫(※)ですが、華やかな場面で着用するイメージが強いのでノッチドラペルの方が無難だと思います。

※正式礼装のモーニングコートもどちらでも大丈夫。打ち合いがダブルブレステッドの場合は元々ピークドラペルですね。

 

袖口の本開き(本切羽)はあってもなくても構いません。

僕は追加工賃節約の為、本開きなし(笑)

 

フォーマルウェアは腰ポケットにフラップを付けない、という点をわかった上であえてフラップを付けました。

理由はポケットの中に雨や埃が入らないようにする為。

お葬式は参列しに行く機会の方が多いので、外での移動を考えて付けました。それ以外では家で保管する時間が圧倒的に長くなるので、その時の埃予防も兼ねています。

既製品の喪服もフラップ付きが多いですが、葬儀会場に着いた時にフラップをポケットの中にしまえばマナーOKです。

 

トラウザーズは2リバースプリーツ(アウトプリーツ)にしました。

実際に葬儀で感じたのですが、座っている時間が長いので脚周りはゆとりある方が負担が少ないです。

プリーツがあれば、万が一参列した葬儀会場が畳でも安心です(※滅多にないですが)

 

ピスポケットは右のみ(右利きなので)

これはハンカチ入れる用ですね。ちなみに弔事では真っ白無地のハンカチを使うのがマナーですよ。

 

喪服の選び方・作る時のポイントまとめ

以上が喪服の選び方・作る時のポイントでした。

もう一度、抑えたいポイントをまとめますと、

  1. ジャケットはノーベント
  2. トラウザーズはシングル裾
  3. 生地はツヤ感がないマットな漆黒

他は普段着ているスーツと変わらないディティールでも大丈夫です。

 

喪服は滅多に着る機会がないので、事前に準備する人は少ないと思います。

僕も3月の父の葬儀を機に、これから着用する機会が増えるだろうと思い仕立てました。さすがに弔事の度にレンタルするのは大変ですからね(汗)

今回の記事が少しでもお役に立ちますと幸いです。

 

フォーマルウェアに関しては、高橋洋服店の店主「高橋 純」さんが書かれた本を読むと慶事・弔事共に網羅できますよ!

着る時間帯や行事の格によって装いが異なる礼装を、豊富なイラストや表でまとめて解説されています。

モーニングコートやディナージャケット(タキシード)等の歴史や文化的背景も知れますので、興味がある方はぜひご一読くださいね!

 

今日もROAD OF STYLEブログをお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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