
こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。
流行やシルエットによって高さが変わる「ゴージライン」
スーツの第一印象を大きく変えるので、意識されている人も多いと思いますが、
どのくらいの高さが良いのか気になりませんか?
そこで今回はゴージラインの高さの目安や見え方の違い、相性が良いシャツの襟型を解説します。
この記事を読むとゴージラインの理解が深まりますよ^^
ゴージラインとは

ゴージラインとは「ジャケットの上衿と下衿の間の縫い目線」
このラインが高い位置にあると「ハイゴージ」、低い位置にあると「ローゴージ」と区別するのが一般的です(※注記)
現代ではハイゴージが主流ですが、本来なら自分に合う高さが理想でしょう。
なぜならゴージラインはお顔の形といった個性や、見せたい印象によってベストな高さが変わってくるからです。
ゴージラインの高さの目安について
そもそもゴージラインの高さはどの辺りが目安なのでしょうか?
それにいったいどの高さと比べて、ハイゴージなのか?ローゴージなのか?
まずはこの点を整理しておきましょう。
クラシックなゴージラインは「8~9cm」

クラシックなシングルスーツの場合、
「首筋からゴージラインまでの長さ(写真①)」は8~9cmが目安です。
この長さだとノッチの刻みの三角形が、肩のすぐ下についているような位置に来て、スーツが最もエレガントに見えます。
この8~9cmを基準にして、首筋からゴージラインまでの長さが
- 8cm以下 → ハイゴージ
- 9cm以上 → ローゴージ
という風に区別できるでしょう。
ゴージ位置とラペル幅の関係

クラシックなゴージ位置が8~9cmに対し、クラシックなシングルスーツのラペル幅(写真②)は「9~10cm」です。
流行に左右されないスーツを作りたい時は、これらの数値を参考にしましょう。
尚、ゴージラインが高くなるとラペル幅は細く、ゴージラインが低くなるとラペル幅は広くするほうが良いという点も覚えておいて損はないです。
ゴージ位置が変わるとカラーの面積が変わるからです。
ゴージ位置の測り方
首筋からゴージラインのスタート位置までの長さ = ゴージ位置となります。
首筋がどこか?という点ですが、これはジャケットのネックポイントが起点です。

ネックポイントを起点に、ゴージラインのスタート位置までを測ります。
写真だとゴージ位置は6cm。クラシックなゴージ位置と比べると高いです。
僕は首が細い(34cm)&人と比べて首が2~3cm長い事もあり、ゴージ位置を低くすると貧相に見える懸念があるからです^^;
欧米人と比べて背が低い&身体が小さい日本人は、どちらかと言えばハイゴージのほうがベターかもしれません。
ゴージラインと相性が良いシャツの襟型

ゴージラインのスタート地点が、シャツ襟の中央くらいに位置するのが最もバランスが良いです。

さらにゴージラインの傾斜と、シャツ襟の傾斜を揃えるとよりエレガント。
男性の上半身は逆三角形を描いている為、スーツの胸元も三角形の重ね合わせからできています。
ゴージラインとそのスタート地点は、これらをすっきり見せる役割を持っているんですね!
その点を理解しておくとバランスの良し悪しを見抜けるようになりますよ。
次からゴージ位置の高さ別に、相性が良いシャツの襟型を挙げていきます。
スーツの第一印象をより良く見せる為に、ゴージラインに合わせたシャツ選びを意識してみてくださいね。
①クラシックなゴージ位置
ワイドスプレッドカラーが相性良いです。
襟の長さ(襟の付け根から襟先まで)は7cmが基本。
イングリッシュ・スプレッドカラーとも呼び、ネクタイを結んだ時のVゾーンが美しく見える襟型です。
ハイゴージにも合いますので、ベーシックな白無地・水色無地を揃えておくと着回しが効きます。
②ハイゴージ
こちらもワイドスプレッドカラーが相性良いです。
他にホリゾンタルカラーやカッタウェイカラーも合いますが、シャツ襟とゴージラインが繋がらないか?チェックするようにしましょう。
③ローゴージ
レギュラーカラーやロングポイント(襟の長さが9~10cm)との相性が良いです。
どちらも襟の開きが狭い為、シャツ襟とゴージラインが一直線に繋がる危険性がありません。
襟が長ければボタンダウンでもバランス良く見せられます。
見せたい印象でゴージラインを選ぼう
ゴージラインはジャケットの上衿と下衿の間の縫い目線。
これの高さによって見た目の印象や、相性が良いシャツの襟型が変わってきます。
もう一度おさらいしますと・・・
スマートな印象に見せたい人や、視覚的に身長を高く見せたい人はハイゴージ。
肩幅を広く見せ貫禄を出したい人や、小顔に見せたい人はローゴージ。
という風に、見せたい印象に合うゴージラインを使い分けていきましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
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