
こんにちは!お洋服ブロガーのYuukiです。今回の記事は、
- カセンティーノについて知りたい
- カントリーテイストが好き
- 毛玉やシワが気にならないコートを探している
という人向けの解説記事となっています。
カセンティーノは、イタリアのトスカーナ地方で織られている伝統的な生地。
毛玉状にクルクルと起毛した見た目が独特で、古くからハンティング(狩猟)の場で着用されてきたものです。
今回はカセンティーノの良さを紹介しながら、どうしてカセンティーノを使ったお洋服が増えているのか?も解説しています。
この記事を読むとカセンティーノについて詳しくなれますよ^^
カセンティーノ(CASENTINO)について
「毛玉状にクルクルと起毛した、肉厚なウール生地」です。
アウトドア向けですが貴族階級の人にも好まれており、今でもフィレンツェのサルト(仕立て屋)が必ずストックしている生地です。
今やカセンティーノの織元はトスカーナに2社しか無く、日本ではクラシック好きなお洋服通の人に愛好されています。
冬用のカジュアルコート(ポロコート、ピーコート等)に使われる事が多いです。
特長①ナッピングウール

生地の表面に「熱と摩擦」を加えることで、毛玉状に起毛させている点が大きな特長。
ナッピング仕上げという、フランネル等の起毛生地に「風合いを与える為の2次加工」がされています。
これはハンターや羊飼いの人々が、木の枝などに引っ掛けた時、キズが目立たないように毛足をカールさせて仕上げた事が由来。
昔の人もお洋服にキズが入ったら「うわぁ^^;」ってテンション下がったんですかね。
この毛玉状の起毛のおかげで、キズが目立ちにくい以外に
- 独特の見た目を楽しめる
- 保温性が高い
- シワが気になりにくい
- 着用による毛玉も気になりにくい
- 重さの割に柔らかい生地感
といった良さも持っています。
特長②天然の防水性
カセンティーノは水が浸透しにくいです。
これは毛玉状の起毛を作る事で、ウールの層が2層になっているからです。
目が詰まった生地の表面に起毛した層ができることで、水滴が生地の内側まで浸透しにくいんですね。
雨や雪の日にカシミヤコートを着るのはためらいますが、カセンティーノなら平気ですね。
特長③カントリーテイスト

森で暮らすハンターや羊飼いの人々が着用していた歴史があり、カントリーな趣きのあるスタイルを楽しめます。
ガンクラブチェックやツイードのジャケット、シャギードッグのような起毛したニットと相性良し。
カントリーテイストを強めるなら、カーキやブラウン、ベージュといったアースカラーを選びましょう。
補足:ハンティング(狩猟)とは?
野生の鳥や獣を捕獲する事をいいます(※昔は生活の為に必要な手段でした)
現在はスポーツ・レジャーとして楽しむ娯楽的な要素が強いです。

出典:英国と狩猟
ハンティングは野外での活動となる為、
防水性や保温性が高く、雨風避けのフードや、獲物を入れるポケットが沢山付いている機能的なウェアを着用します。

出典:【ジャングルの王者ターちゃん】ジャングルの王者ターちゃん1983年 10月14日 第1話『ジャングルの王者だの巻』 – YouTube
銃で行う狩猟はシューティング。
ジャングルの王者ターちゃんに出てくるハンターがわかりやすいかと。

ちなみにアナベベがマイケルを庇うシーンが好きです!
アポロニア仮面に瀕死にされ、パイルドライバーをかけられてしまう時ですね。

アナベベがピンチで見せる男気ってカッコいいですよね!(笑)
・・・あ、スイマセン。本題のカセンティーノに戻ります^^;
カセンティーノのお洋服
近年はクラシックスタイルの見直しが活発化しており、伝統的な素材を使ったお洋服の生産が増えつつあります。
その流れの中で、歴史ある素材をアップデートさせたモノが注目されています。
カセンティーノもその例で、最近はコート以外にクラッチバッグやフリース、ネクタイ等にも使われるようになりました。

出典:Double breasted suit, orange casentino coat, suede boots and bespoke tie
カセンティーノの代表的な色は「オレンジ」
他にもイエローやブルー、グリーンといった鮮やかな色使いが特長で、
「歴史ある素材をアーバンウェア(都会的な洗練された服装)として楽しむ」
というコンセプトで、現代的にアップデートさせたお洋服が増えています。
カセンティーノを使ったお洋服はどこで買える?

既製品ではまだまだ少ない為、テーラーで仕立てるのがオススメです。
カセンティーノの豊富な色展開の中から好みの色を選べますし、コートは長年着用できるので経済的ですよ。
カチョッポリ、FOX BROTHERSがカセンティーノを展開しています。
ポロコート、チェスターコート、アルスターコートなどを仕立ててみては?^^
カセンティーノの着こなしイメージ

出典:Unstructured casentino coat – Rubinacci x The Rake
ブラウンはカントリーサイドで着る色なので、カセンティーノとの相性は抜群です。
フェアアイルニットを合わせれば、ダウンに負けない暖かさが得られますよ。

カセンティーノらしい鮮やかな発色は、重たくなりがちな冬の装いを明るく見せてくれます。
着丈を膝より短く抑えると、ビタミンカラーも取り入れやすいですよ。
カセンティーノで冬を暖かく乗り切る準備を
独特な見た目でカントリースタイルを楽しめる「カセンティーノ」
保温性や防水性にも優れている生地ですので、冬を暖かく過ごしたい人にオススメです。
コートが必要になる12月までに準備を進めておきたいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
コメント
「フィレンツェ暮らしアレコレ」
shinachinaさんのブログで当記事をご紹介いただきました。
記事を見てくださり、ありがとうございます^^
ボルゴ・サンティ・アポストリのオアシス
https://ameblo.jp/pere-gattonero/entry-12696986410.html