白黒ヘリンボーンのチェスターコート製作報告(VBC コート生地)

こんにちは!ROAD OF STYLEブログ管理人のYuukiです。

前職で29~73万円ほどのオーダースーツを受注・販売した経験があり、現在はフリーのフィッターとして活動しています。

今回はクラシックな趣きを楽しめる白黒ヘリンボーンのコート製作報告です^^

 

ヘリンボーンとは、織模様が魚のニシンの骨の形に似ていることから付けられた名前です。

英語ではHerring bone(へリングボーン)ですが、「ヘリンボーン」と呼ぶ方が一般的となっています。

英国の伝統柄の1つとして、スーツやジャケット、帽子などにもよく使われている柄ですよ!

 

今回の記事では、実際に仕立てた白黒のへリンボーンコートを紹介します。

この記事を読み終えることで、ヘリンボーンの良さや着こなしのヒントが得られますよ^^

 

使用生地:VBC FANCY OVERCOATING

イタリアの服地メーカー VITALE BARBERIS CANONICO(ヴィターレ・バルベリス・カノニコ)

2020年秋冬新作の「FANCY OVERCOATING(ファンシー・オーバーコーティング)」

温もりを感じさせる見た目と、軽い着心地を得られる柔らかさを持ったコート用生地です。

 

VBCコート生地の特長について

ツイードのような見た目でありながら硬さがなく、リラックスして着られるソフトな生地感となっています。

ヘリンボーンのコート生地はツイードが定番ですが、重厚な生地はニガテだなぁ~という方にオススメですよ!

 

この生地はウールに表情を出す為の糸(ナイロン)が巻き付けられていて、ツイードのようなふっくらとした見た目になっています。

ただそれだけだと硬くなる為、シルクも混ぜることで柔らかさを持たせているワケです。

コート生地でこういう混紡って珍しい印象ですね~生地って本当に奥が深くておもしろい♪

あ。それでは出来上がりの紹介をさせて頂きますね!

 

①ヘリンボーンコートの出来上がり

遠目で見ると霜降りがかったグレーのような見映えです。

仕事もお金も心にも余裕のある50代くらいのダンディーな男性の、ロマンスグレーの髪色のようですね(笑)

落ち着きと品の良さを感じさせる紳士のコート、と言ったところです。

 

近くで見ると、粗さがあってナチュラルな風合いが感じられます。

何気に、無地と比べて着用ジワが目立ちにくいところも隠れた優位点です。

 

ヘリンボーンの上から下へ流れる模様が、タテのラインを強調してくれます。

身体の横の広がりを目立たなくして、スラっとした印象に見えやすくなりますよ。

 

腰ポケットはハッキングポケット(斜めに切られたスラントポケットとも呼ばれます)

乗馬をしている時でもモノを取り出しやすいようにと考案され、この起源もあって活動的な印象です。

ウエストを絞ったシルエットと特に相性が良い形ですよ。

 

②ヘリンボーンとオートミールの組み合わせ

今回使用した生地は、ヘリンボーンの隣にオートミールという割り麦柄が走っています。

この柄合わせは今回最大の特長と言えるかもしれませんね!

オートミールはバーズアイ(鳥の目)にも似ていますが、ぼんやりとした印象が特長的です。

一見ユニークな組み合わせですが、古典的な柄の並びは逆に新鮮ではないでしょうか^^

 

ちなみにヘリンボーンやハウンドトゥース、グレンチェック等の英国の伝統柄は「白黒の配色」が基本です。

これは白と黒が英国羊毛の自然な色であるから。

この羊毛の色をそれぞれ分けて、配色に用いたのが起源なのです。

 

③ボタン・裏地の組み合わせ紹介

ツイードのような見た目と遜色がないのは、やはり本水牛のボタンですね。

ボタン1つ1つの表情が違うところも、ナチュラルな風合いの生地とマッチしやすいです。

 

裏地はポリエステルのグレー。

これもナチュラルな風合いの生地と合うように、光沢感が少ないものを合わせています。

 

白黒ヘリンボーンコートの着こなし方

今回製作したコートを使った着こなし事例を紹介します。

参考程度にご覧頂ければ幸いです^^

 

①ダークカラーのスーツで都会的に着こなす

グレーとネイビーの都会的な配色でまとめれば、清潔感のあるスマートな印象に見えます。

ダークカラーの無地スーツを合わせれば、コートの豊かな表情がより魅力的に映りますよ!

 

ちなみにボタンを留めるとこんな感じです。

マフラーはネイビーやブラック無地、柄物でしたらブラックウォッチ等の大柄チェックがオススメです。

 

②アニマル柄でカントリーな雰囲気を楽しむ

ツイードのような生地感のコートですので、カントリー調のアニマル柄ネクタイなんかも雰囲気合います。

「ちゃんとネクタイ締めてる思たら、カジュアルやないかい!」ってツッコミ受けそうですが(笑)

コミュニケーションの潤滑油として意外と役立つ時があるかもしれません^^

※参考:ネクタイの柄解説⑥動物柄(アニマル柄) ~干支モチーフは縁起物~

 

ブラック無地をベースに、ダルメシアンと思われる犬をジャカード織りで表現したネクタイ。

白黒主体のシックな配色はダークカラーのスーツや、ベージュのコットンスーツに合わせやすいですね♪

 

③コートの胸ポケットにはグローブを

コートの胸ポケットは「グローブを挿す為に」切られています。

「コートの胸ポケットにチーフを挿してはならない。挿してよいのはグローブのみ。

なぜなら、胸ポケットそのものがそもそもグローブ用にはじまったものだから」

英国の仕立て屋ではこのように言い伝えられています。

 

ただ日本ではあまり見かけません・・・ご存知の方が少ないのか、グローブをしないからなのか?

カッコよくコートを着こなす上で、ぜひとも実践して頂きたいなと思います。

街中で見かけた時は「お!あの人よくわかってるなぁ~いいね!」と賞賛させて頂きます。

ただ、壊れるほどいいね!しても1/3も伝わらないかもしれません(SIAM SHADE、笑)

 

補足:コートを購入したら保管用のハンガーも揃えよう

コートを購入したら木製のハンガーも揃えましょう。僕はナカタハンガーを使っています。

コートはよほど大きな体型変化がない限り長く使えますので、購入に合わせて用意するのがオススメです。

ちなみにバーが付いていると、コートカバーの保管に便利ですよ!

着用する時はコートカバーを小さく畳んでバーにかけておけば、紛失したりごちゃ混ぜになる心配もありません^^

 

白黒ヘリンボーンコートで都会的&カントリーな装いを楽しもう

英国の伝統柄の1つであるヘリンボーン。

オーソドックスな白黒の配色は、いつまでも廃る事のない王道の着こなしに最適です。

スーツやモノトーンのお洋服と合わせて、都会的に着こなすも良し。

アニマル柄やコーデュロイ等のお洋服と合わせて、カントリーに着こなすも良しです♪

 

今日もROAD OF STYLEブログをお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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