クレリックシャツはネクタイ必須。正しい着方を身に付けよう

STYLE MAKING

こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。今回の記事は、

  • クレリックシャツの良さを知りたい
  • ノーネクタイで着用するのはNG?
  • クレリックシャツを使ったコーデ事例を見たい

というご要望にお応えする内容となっています。

 

襟とカフス(袖口)が真っ白で、身頃は水色やストライプ柄のクレリックシャツ。

実は歴史的に見るとドレッシーな性格が強いシャツで、昼間に着用するというドレスコードがあります。

ネクタイを締めてこそ完成するシャツとされていますので、実はノーネクタイはNGなんですね。

 

今回の記事ではクレリックシャツの歴史的な解説を交えながら、その良さを紹介していきます。

この記事を読むとクレリックシャツを正しく着こなす知識が得られますよ^^

 

 

クレリックシャツについて

クレリックシャツは「襟とカフスが白無地、身頃は色無地かストライプ柄」のドレスシャツです。

 

クレリック(cleric)とは牧師、神父を指します。

牧師の服装が「黒の上着から白襟が立っている」ことから呼び名が由来・・・とされていますが、クラーク(clerk)の誤記とする説もあります。

クラークは牧師のほかに官庁の書記や事務官、会社の事務員を意味。当時のビジネスマンが着用したシャツと考えるのが自然ですね。

ちなみにホワイトカラードシャツ(白襟のシャツ)、カラーセパレーテッドシャツ(襟が切り離されたシャツ)が正しい呼び名です。

 

クレリックシャツの良さを知るにあたって、

  • ホワイトカラー(白襟)
  • カラーセパレーテッド(襟が切り離された)

は重要なキーワード。

 

それではクレリックシャツの解説をしていきますね。

 

特長①ホワイトカラー(白襟)

最大の特長であるホワイトカラーには、シャツの歴史が関係しています。

現在シャツの襟は取り外しできないのが一般的ですが、昔は「襟を取り外して洗濯」していました。

 

清潔なシャツを着ようにも襟の汚れがひどい。

だけど身頃は毎日洗濯するほどでもなかった為、襟だけ切り取って洗濯 → 再び縫い付けていたんですね。

これが1820年代、デタッチャブルカラー(取り外しのできる襟)のはじまりです。

それからおよそ100年、シャツ本体と襟は別々に作られていました。

 

1920年代になると淡い色のシャツが登場しますが、デタッチャブルカラーは「白」

淡い色のシャツに白色の襟・・・クレリックシャツのデザインですね!

それでホワイトカラードシャツ、カラーセパレーテッドシャツと呼ぶワケです。

 

特長②昼間の装い、ノーネクタイNG

クレリックシャツは昼間に着用するシャツで、ネクタイを締めてこそ完成するシャツです。

どうしてかと言うと「昼間の礼装であるモーニングコートに合わせて着用」されていた歴史があるからです。

 

1930年代、モーニングコートに淡い色のシャツを着る事が流行しました。

当時のシャツはデタッチャブルカラー。つまり「クレリックシャツを着ていた」ワケです。

モーニングコートは昼間の礼装ですから、クレリックシャツも昼間の装い。

そしてドレッシーな装いにノーネクタイはありえない事から「ネクタイを締めて着用するシャツ」と言えるんですね。

 

クールビズに代表される日本独自の着こなしルール?が独り歩きしているせいで、

クレリックシャツはノーネクタイで着るお洒落なシャツ、という認識をされている人もおられるようですが(汗)

歴史的な観点から申し上げると、ノーネクタイで着るシャツとは言えないでしょう。

 

どう着るか?は人それぞれですけど、もしノーネクタイで着るなら、

元々スポーティーな装いとして生まれたボタンダウンシャツがオススメです。

 

DUNHILLのランウェイで、モーニングコートにクレリックシャツの装いを確認できます。

最初の4ルックをぜひご笑覧くださいね^^

 

特長③清潔感があるお顔映りに見える

ホワイトカラーは光を反射して「お顔映りを明るく見せる効果」があります。

暗い色のスーツに合わせると、清潔感があるお顔映りに見せられますよ。

 

これは写真撮影に使うレフ板(反射板)のようなイメージ。

身頃に色柄が付いているおかげで、ホワイトカラーが引き立つところも優位点。

濃色のネクタイでVゾーンを引き締めれば、とても上品な印象に見えますよ。

 

補足:襟交換でクレリックシャツに

襟を取り外して洗濯した歴史にならって、リフォームするのもオススメです。

シャツの襟とカフスが擦り切れても、クレリックシャツとして再利用できますよ。

襟交換した体験談を書いていますので、ぜひご笑覧くださいね^^

 

クレリックシャツを使ったコーデ事例

それではクレリックシャツを使ったコーデ事例を紹介しますね。

身頃の色柄を軸にコーディネートするのがポイントです。

 

①クラシックなスーツスタイルに

クレリックシャツはクラシックなスーツスタイルに合わせやすいです。

クラシックなスーツの色はネイビーかグレーですので、身頃がブルー系のクレリックシャツが相性良いですよ。

写真ではスーツ・シャツが柄ですので、ネクタイはネイビー無地で引き締めました。

 

スーツが無地の場合は小紋柄やドット柄ネクタイもオススメです。

 

②スリーピースの胸元に立体感を

Vゾーンが狭いスリーピーススーツにクレリックシャツを合わせるのも効果的。

ホワイトカラーが鮮明に引き立ち、胸元に立体感が生まれやすくなります。

ネクタイピンでネクタイのノットを浮かせると、より上品な印象に見せられますよ。

 

ちなみにスリーピースもネクタイ必須なので、クレリックシャツと相性良し。

モーニングコートにクレリックシャツを合わせる機会は無いと思いますが・・・

昼間の慶事(お祝い事)の場面で、スリーピースにクレリックシャツを合わせる機会はあると思います。

例えばお子様のハレの日。入学式や卒業式、発表会等に着ていけますね。

 

③シャツの身頃とカラーリンク

身頃と同系色のネクタイでカラーリンクさせると、Vゾーンがまとまりやすい。

ネクタイは「シャツより暗く(濃く)、スーツより明るい色」がいいでしょう。

 

こちらはちょっとレアなパターン。

クレリックシャツの白と水色を、ネクタイの2色ドットでカラーリンク。

いずれにしろ、身頃の色柄を軸にネクタイを選ぶのがポイントです。

 

クレリックシャツで清潔感がある装いを

クレリックシャツはホワイトカラーがお顔映りを明るくして、清潔感がある印象に見せてくれます。

Vゾーンを立体的に見せる良さも持っている為、エレガントな装いにもピッタリ。

クラシックな色柄のスーツやスリーピースに合わせて、上品に着こなしましょう。

 

P.S.白襟は皮脂汚れがたまって黄ばみやすいので、皮脂汚れに強い洗剤でケアするといいですよ。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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