
こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。
いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。
今回はスーツのフィッティングに関する考察を書きました。
と言っても半分はマインドセット、思い込みに気付こうというメッセージです。
スタイル作りの視野を広げるヒントになると幸いです^^
スタイル作りを一次元で考えるな
O脚の人がテーパードシルエットのトラウザーズを穿くと、脚のラインはどうしても曲がってしまいます。
そこで生地がヒザやふくらはぎに引っ掛からないようにするため、
ヒザ幅を太くしたり、ワイドシルエットにするのが基本的な対策と言われています。
僕もO脚で「スーツのトラウザーズがどうにか真っ直ぐ見えないか?」
長年悩み、試行錯誤しています^^;
で、カラダに合う横幅だとO脚をカバーするのは難しい・・・と思い至り、
半ば諦めてテーパードシルエットのトラウザーズを穿いていました(苦笑)
だけど、やっぱり脚のラインが真っ直ぐ見えるトラウザーズを穿きたいなぁと思うんですね。
と言うのは、カラダが細く見えるよりも、
「立ち姿が美しいほうがステキだなぁ」と思うからです。

(※念の為のお願いなんですが、写真を無断転載するのはお控えくださいね^^;)
テーパードシルエットのトラウザーズを穿くと、カラダは確かに”細くは”見えます。
でもそれがスタイルが良いか?言い換えると立ち姿がキレイか?と聞かれると、
脚のラインが曲がっていたら「NO」じゃないですか。
今までは「細い=スタイルが良い」という考えが絶対的で、
「太い=スタイルが悪い」みたいな偏った考え方をしていたと思います。
でも心の中に「立ち姿がキレイ=スタイルが良い」という考えも持っていました。
これらが葛藤していたワケです。
なるべく細くしたい、けど立ち姿をキレイに見せたい。
立ち姿をキレイに見せるなら、トラウザーズは太くしたほうがいい。でも細くしたい・・・みたいな。
結局僕は知っていただけで、わかってはいなかったんですねΣ(^∀^;)
わかっていない。腑に落ちていないから、ヒザ幅を太くするといった対策を選べなかった。
いやー恥ずかしい話です(笑)
何が言いたいのかというと、
「理想が実現できていないときは、自分のどこかにエラーがあるよ」って事です。
「細い=スタイルが良い」と一次元だけで考えるのではなく、
「立ち姿がキレイ=スタイルが良い」「脚のラインが曲がって見えない=スタイルが良い」
このように複数次元で考えると答えが見つかりやすいと思います。
トラウザーズでO脚をカバーするには
O脚の人は下半身全体のバランスが悪くなっていて、その不安定さをヒップや太ももで補おうとします。
その結果、余分な筋肉や脂肪をたくわえて下半身が大きくなる傾向があります。
例えるならサッカー選手みたいに下半身の肉付きが良くなると。
ただO脚ならではの問題点は「脚外側ばかりが大きくなる」という点です。
例えば、
- お尻が横に広がる
- 太もも外側が膨らむ
- ヒザの骨が外側に出っ張る
- ふくらはぎ外側が膨らむ

それに対して脚内側は小さいままなんですね。
だからテーパードシルエットのトラウザーズを穿くと、厚みのある外側に引っ張られてしまうワケです。
これはトラウザーズが細いというより、「小さい」と見るほうが正しいと思います。
①サイズ設定のポイント
BEAMSの中村さんに教えていただいたポイントをシェアします。

脚のライン全体が外側に引っ張られてしまう場合は、純粋に小さいんです^^;
まずはヒップ周りが引っ張られないサイズを見つけましょう。
ヒップが不足していると、脚の付け根から脚のラインが外側に流れてしまいます。

ヒザ幅は
- ヒザ関節内側
- 腓骨頭の出っ張り
- ふくらはぎの出っ張り
これらに当たらない太さがベター。ヒザの骨を基準にするのは賢明ではないです。
あとから細く調整できるので、多少太いくらい余裕があるほうがいいでしょう。
裾幅は股下に合わせて設定します。例えば
①股下を短く(ノークッションに)するなら、裾幅は細く。ふくらはぎ・くるぶしに引っ掛からない裾幅を見極めましょう。
②股下を長く、具体的にはトラウザーズの裾を革靴にかぶせるのなら、裾幅20cm以上は必要と思われます。
①はスーツ全体を細くしたい人向け、②はクラシックなスーツスタイルがお好きな人向けです。
②O脚補正(センター逃げ)するべき?
テーラーさんの中にはO脚補正できるところがあります。
あ。ひと口にO脚補正と言っても、テーラーさんによって内容が違うので、
ここでは「センター逃げ」について触れておきます。

これは「トラウザーズのクリースが外側に流れないよう、内側に寄せる補正」
脚前側の内股を細くして、クリースを内側に引き寄せるイメージです。
これで改善が見られる場合は補正してもいいと思われます。
補正する場合、脚の付け根が外側に流れないか?をフィッターに見てもらいましょう。
こうした調整もできるので、O脚の人はオーダーを活用するのも1つのアイディア。
高価ですがクセ取りできるテーラーさんだと尚良いでしょう。
既製品にセンター逃げの補正を入れたい人は、心斎橋リフォームさんに相談されるといいですよ。
スタイル作りは複数次元で考えよう
O脚の人は「細い=スタイルが良い」と1次元で考えるのではなく、
「立ち姿がキレイ=スタイルが良い」であったり、
「脚のラインが曲がって見えない=スタイルが良い」といった複数次元で考えるようにしましょう。
今回のヒントがスタイル作りのお役に立つと嬉しいです。
P.S.以前O脚をカバーできるワイドチノ作りにチャレンジしました。
カジュアルだったらワイドパンツを穿くのが手っ取り早い解決策だからです。
ビジネスには難しいシルエットですが、O脚をカバーするという主旨は参考になると思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
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