Bye-Bye GLOBE TROTTER

FITTER EYES:服バカの遺言

こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。

いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。

普段の記事には書かない独自の視点や、個人的に良かった体験談等をシェアする「FITTER EYES:服バカの遺言」チャプター23です。

 

ゆうき
ゆうき

今回はちょっとした思い出話。

 

 

Bye-Bye GLOBE TROTTER

僕は以前スーツのフィッターをしていました。

トロリーケース(キャリーケース、スーツケースのこと)に生地見本を入れて、

コロコロ引いてお客様のもとへ向かう。みたいな泥臭いコツコツ営業をしていたんですね。

 

ですが、もうお別れです。

「もしかしたら使うかも」的な、捨てられない人あるあるを発動していましたが(笑)

本当に一切使っていなかったので断捨離しました。

 

GLOBE TROTTER(グローブトロッター)は英国のラゲッジブランドです。

ヴァルカンファイバーという、紙を原料にした軽くて丈夫な素材を使っているところが特長。

 

ヴァルカンファイバーは1859年にトーマス・テイラーさんが発明された素材です。

精選された良質の木綿や木材繊維で、いくつもの層からなる原紙を、

特殊な溶液で加硫(ヴァルカナイズ)し、適切な厚さに圧縮して作られています。

今もなお創業当時とほとんど変わらないハンドメイドで作られている点が、英国らしいクラフトマンシップを感じさせてくれますね。

 

昔のヨーロッパ人はトロリーケースにいろんなモノを詰めて旅行に行ったり、

遠方の友人の結婚式に出席したりしていたんですね。

モヘアのディナージャケット(タキシード)などを入れて、馬車とか船に乗りながら移動していたんだろうなぁ~

 

必要なものを入れるのはもちろんですが、他にも旅へのワクワクみたいな

目に見えないものも詰め込んでいたんだろうなと思います。

 

↑底面はまぁまぁ削れました。こういう時はモウブレイの補色用クリームを使うといいかも。

 

 

僕はフィッターとしては大した実績を残せませんでしたが、

トロリーケースを引きながらお客様のもとへ行く時間は楽しかったなぁ。特別だったなぁ。

と、今振り返って思いますね。

もしかするとこの子がそう感じさせてくれたのかもしれません^^

 

お客様に期待をお届けする

僕が使っていたトロリーケースは、

英国の生地商社ハリソンズ・オブ・エジンバラとのコラボモデル。

生地屋さんでの受注生産で、2018年に発注、2019年3月に購入したものです。

 

ライニング(裏地)は、ハリソンズのプリンスオブウェールズを使用。

限定モデルには、いろんなライニングが採用されるのですが、

スーツ用のウール生地を使うのは、ハリソンズコラボならでは。

こういう小さな遊び心が、お客様を「おっ!」とワクワクさせる要因になったと思います。

 

ジャケットもそうですけど、裏地に遊びを入れるのは個性の表現ですよね。

ベーシックな色柄を好む英国人でも、普段見えないところではユーモアを楽しむようです。

で、これを勘違いしている人が遊び心を盛りまくってダサくなるワケ(汗)

 

僕は裏地選びもストイック。一切遊びを入れない堅物ですが^^;

だからこそグローブトロッターの裏地は、プラスのギャップになったと思いますね。

実際、お客様がお連れになられた女性の反応がすこぶる良かったですし(笑)

 

お洋服もバッグも一貫してストイックなのも良し。

お洋服はストイックだけど、バッグはギャップを入れるのも良し。

何を使うか?も大事だけど、「どう使うか?」にセンスが表れるよなぁ~って。

 

今こうして書きながら思いました。

ゆうき
ゆうき

僕もまだまだですねσ(^∀^;)

 

See you later GLOBE TROTTER

グローブトロッターよ、次のオーナーさんのもとへ行ってらっしゃい。

新たなワクワクをその中に詰め込んで・・・

 

以上、服バカの遺言でした。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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