Vゾーンのバランス考察|どんな印象に見せたいか?

STYLE MAKING

こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。今回の記事は、

  • スーツのVゾーンをキレイに見せたい
  • 何を基準に合わせたらいい?
  • 痩せ体型で貧弱に見られるのがイヤだ

といった疑問・ご要望に対するヒントです。

 

スーツの顔とも言えるVゾーン。

たとえ同じ体型・同じサイズのスーツを着ていても、

Vゾーンのバランス次第でシャープな印象に見えたり、安心感ある印象に見えたりします。

 

その構成要素は多岐に渡ります。例えば、

  • ゴージラインの位置
  • ラペル幅
  • シャツ襟の形・長さ
  • ネクタイの幅

こうした要素を着用者に合わせて調整していきます。

なぜなら着用者の顔の形、首の長さ、肩幅、そしてどんな印象に見せたいのか?で最適解が変わるからです。

 

つまり奥が深い(服バカ、笑)

という事で今回はVゾーンのバランスについての考察を書きました。

1つの事例としてご笑覧いただき、ご自身のバランスを考える材料に活かしてもらえると幸いです^^

 

 

Vゾーンのバランスを考える

Vゾーンとは「ジャケットの留めたボタンの上~首までの逆三角形」のこと。

スーツスタイルを完成させるうえでキーとなる部分です。

ジャケット+シャツ+ネクタイの組み合わせで、スタイルを様々な場面に適応させられます。

 

Vゾーンの起点をどこから考えるか?は、人それぞれあると思いますが・・・

僕はどんな印象に見せるかを考えてから、逆三角形の外枠(ジャケット)を決めます。

もう少し具体的に言うと、ジャケットのゴージ位置・ラペル幅を決めて(※)、シャツ襟とネクタイ幅を選ぶ流れです。

(※スーツを仕立てる際のフィッティング時点で考える必要がある)

 

※ここからは僕が採用している内容を交えながら書いていますm(_ _)m

一個人のやり方ですので「そういうのもあるんだな」くらいのカジュアルな気持ちでご笑覧ください。

 

①全体のバランス

全体のバランスというのは、つまり「どんな印象に見せたいのか?」という事です。

例えば細身でシュッとした印象に見せたいのなら、

  • ハイゴージ
  • 細いラペル
  • 小さい襟のシャツ
  • 細いネクタイ

を選んで、コンパクトなVゾーンを作るといった感じです。

 

僕は童顔なので、なるべく幼い印象に見せない事を心掛けています。

さらに痩せ体型・首が細長い(同じ身長の平均より2~3cm長い)ので、貧弱に見せない事も重視しています。

 

したがって構成要素は、

  • ハイゴージ(※)
  • クラシックなラペル幅(9cm)
  • ワイドカラーのシャツ
  • 9cm幅のネクタイ

を選び、カラダを大きく見せるVゾーンを心掛けています。

これらの構成要素をどう選ぶか?を次の②から書いていきますね。

 

※ローゴージのほうが肩幅が広く見えやすいです。

僕はローゴージだと首の長さが悪目立ちする恐れがあり、ハイゴージにしています^^;

こういうのはフィッターに見てもらったり、いろいろ試して自分なりのベストを更新しましょう。

 

※注記:ゴージラインは厳密には「角度で」区別します。

ビスポークを除くと、ゴージラインの位置そのもので区別するのが一般的となっている為、当記事もそれに合わせて解説しています。

 

ゆうき
ゆうき

ジャケットの肩位置が合っていると、Vゾーン全体の見映えが美しくなりますよ。

 

②ジャケットのゴージ位置

「ジャケットの上衿と下衿の間の縫い目線」をゴージラインといいます。

  • ラインが高い位置:ハイゴージ
  • ラインが低い位置:ローゴージ

と区別するのが一般的です。

肩幅を強調したくない人はハイゴージ、広く見せたい人はローゴージがオススメ。

 

ゴージラインのスタート地点が、シャツ襟の中央くらいに位置するとバランス良く見えます。

そのバランスにすると首元に立体感が生まれるからです。

シャツ襟とゴージラインが繋がってしまうと、立体感が損なわれてしまうので注意しましょう。

 

③ジャケットのラペル幅

ラペル幅はゴージ位置によって相性が変わります。

ハイゴージは細いラペル幅、ローゴージは太いラペル幅がいいとされていますよ。

 

僕は貧弱に見せない事を重視していますので、ラペル幅は9cmにしています。

これを基準にワイドカラーのシャツ、9cm幅のネクタイを合わせています。

ゆうき
ゆうき

ベーシックな色柄のスーツを、ベーシックなバランスで着る。
伝統を重んじる英国スタイルがしっくりきますね。

 

ラペル幅を細くし過ぎると顔が大きく見え、幼い印象に見える場合があります。

ラペル幅は8~10cmくらいが無難じゃないかな?

くれぐれもジャケット単品で幅を決めるのは避けたほうがいいでしょう^^;

「ご自身のお顔とのバランスを見て」決めるのが理想です。

 

④シャツ襟

②③の要素が決まれば、④⑤はそれに合うモノを選べばOKです。

シャツ襟はゴージ位置によって相性が変わります。

ハイゴージはワイドカラー、ローゴージはレギュラーカラーやロングポイントが相性良いです。

 

念のため、ネックサイズ次第で他に相性が良い襟型が見つかるかと思います。

オリジナリティーを求める人は、ワイドカラーやレギュラーカラーと近しいデザインを起点に、自分に合うものを探してみましょう。

 

ゴージラインとシャツ襟の傾斜(黄色の点線)が揃うと、バランスがキレイです。

 

⑤ネクタイ幅

ジャケットのラペル幅と同じ大剣幅のネクタイがオススメです。

僕はラペル幅9cmですので、大剣幅9cm(±1cm)のネクタイといった感じです。

 

大剣幅が太いネクタイの利点は、ディンプルが大きくなりやすい点。

胸元の立体感が強調されやすいので、胸板が薄い人の体型カバーにも役立ちます。

 

細かい話ですが、ネクタイ幅に合わせてネクタイピンを選ぶといいでしょう。

ネクタイピンを付ける位置のネクタイ幅(※写真の7cm前後の部分)

これよりも細い幅のネクタイピンがバランス良く見えますよ。

 

自分なりの黄金バランスを探そう

以上の組み合わせにより、Vゾーンが完成します。

見せたい印象に叶うバランスが実現できているでしょうか?

実現できている人を観察して、自分との違いを抽出するのも良い訓練になりますよ。

今回は以上です。

 

 

P.S.「足の神様」が祀られている服部天神宮にお参りしてきました。

去年11月頃から普通に歩くだけで、ふくらはぎの痛みが頻発して困っています(汗)

願わくば、ふくらはぎの痛みが落ち着きますように。スーツのトラウザーズが真っ直ぐ落ちる脚になりますように。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます^^

 

 

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