
こんにちは!お洋服ブロガーのゆうきです。今回の記事は、
- ボトムスの裾仕上げは何がある?
- たたきとまつり仕上げの違いは何?
- それぞれのメリットとデメリットは?
といった疑問にお答えする内容となっています。
デニムパンツやチノ、スラックスなどのカジュアルボトムスの裾は、
たたき仕上げかまつり仕上げが施されている事が多いです。
お店で購入したボトムスの股下を調整する場合、基本的には調整前と同じ仕上げにします。
その為、どれがたたき or まつり仕上げか?わからない人もおられるかと思います。
そこで今回はカジュアルボトムスの裾仕上げを解説します。
これを知っておくと、例えばオーダーでお洋服を作る時に個性を出せますよ。
それぞれの良さを知って、スタイル作りに活かしてもらえたら嬉しいです^^
カジュアルボトムスの裾仕上げ
ボトムスを作る際、裾の下端がほつれないよう縫製して仕上げます。
その代表的な仕上げ方が「たたき仕上げとまつり仕上げ」です。
これらの違いをカンタンに言うと、
裾の生地表面にステッチ(縫い目)が出るかどうかです。

たたき仕上げは生地表面にステッチが出る縫い方。
まつり仕上げはステッチが出ないような縫い方をしています。
それぞれの違いを見ていきましょう。
①たたき仕上げ

裾の下端を3つ折りして、縫い付ける仕上げです。
生地表面にステッチが出るため、カジュアルな雰囲気に見せやすいです。
デニム、チノ、ショートパンツなどに採用されています。
縫製の強度が高い(ほつれにくい)ところがメリット。
洗濯機でガンガン洗ってもほつれる心配はほとんどありませんよ。
デメリットは縫い代を多く残せない点です。
特に折り幅1cmで仕上げた場合は、股下を長く調整できなくなります。
裾の折り幅の違い
折り幅の設定は、ボトムスの種類や裾幅に応じて使い分けるといいでしょう。

例えばデニムですと折り幅1cmで縫い付ける事が多いです。
これは縫製の縮みを利用して、裾口を凸凹に歪ませるため(パッカリング)
凸凹に歪んだ生地は、すこしずつ擦れて色落ち(アタリ)していきます。


これがデニムのトレードマーク^^
逆にアタリを出したくない場合・・・
例えばデニムスラックスやコットンスーツを仕立てる時は、折り幅を太くするといいでしょう。

こちらは折り幅3cm。
ベイカーパンツやチノ、色無地のコットンスラックスなどに多い折り幅です。
裾幅20cmくらいまでは折り幅3cmがバランス良いと思いますよ。

こちらは折り幅4cm(チノの裾幅は24cm)
ワイドチノのような裾幅が太いボトムスは、折り幅を広げるといいでしょう。
そのほうがワイドシルエットの安定感が増しますよ。
②まつり仕上げ

裾の下端がほつれないよう処理してから、裾を折り返して縫い付ける仕上げです。
手作業で縫う「手まつり」、ミシンだと「すくい縫い」と呼ぶこともあります。
ウールのスラックスに採用されています。
きれいめなら写真のシングル裾、カジュアルやカントリーに寄せるならダブル裾がオススメ。
まつり仕上げは生地表面に縫い目が(ほとんど)出ないため、
すっきりとした見映えになりますし、
タータンのような大柄チェックパンツの柄を乱す心配もありませんよ^^

縫い代(ヘム幅)を数cm残せる点がメリット。
股下を長く調整したくなった時に、縫い代の分だけ調整可能です。
他にもサイドアジャスター後付け用の生地として再利用できる場合もあります。
デメリットは縫製がほつれやすいところ。
例えばポリエステル素材の洗えるスラックスを洗濯機で洗うときは、洗濯ネットに入れる配慮が必要でしょう。
仕上げ方を選ぶポイント
僕の見解ですので、参考程度にご笑覧くださいねm(_ _)m

①ボトムスの種類によって仕上げ方は大体決まっています。
デニムはたたき仕上げ、スラックスはまつり仕上げという風に。
まずはボトムスごとの仕上げ方を目で見て覚えるようにしましょう。

②たたき仕上げの折り幅ですが、
デニムや綿パンなどの「5ポケットパンツ」と呼ばれるものは折り幅1cmで。
ベイカーパンツやチノ、色無地のコットンスラックスなどは折り幅3cmを基本に(※お好みでまつり仕上げにするのもアリ)
③チノにも5ポケットパンツ型があります(紛らわしいですよね^^;)
この場合は折り幅1cmのたたき仕上げがスタンダードです。
スラックスと同じクリースが入るチノは折り幅3cm or まつり仕上げにしましょう。

④大柄チェックパンツはまつり仕上げ(シングル)推奨。
たたき仕上げだと柄の表面に縫い目が出て、見映えが乱れちゃうからです。
まつり仕上げのダブルは「ちょっ待てよ(`・ω・´)o」(言いたいだけ、笑)
裾を折り返すと柄が合わなくなる可能性があります。柄が合うならダブルもOKですが、シングルのほうが見映えは美しく見えやすいです。
その他に気になる事があれば、お気軽にコメントください。

助言させていただきます^^
裾仕上げを上手に使い分けよう
カジュアルボトムスの裾仕上げは、たたき仕上げかまつり仕上げが多いです。
それぞれ良さが違いますので、ボトムスの種類や裾幅などに応じて使い分けていきましょう。
今回の記事がスタイル作りのお役に立つと嬉しいです。

P.S.年始に買ったペニーローファー。
足に馴染んでいて、ショートソックスで履いても問題なし。
1月2月は、かかとがガリガリ削れてタイヘンでしたが(汗) 忍耐強く育てて良かったです。
キレイに磨いてゴキゲン。足元キレイでゴキゲンっす(服バカ)
最後までお読みくださり、ありがとうございます^^
コメント